高齢社会について
今朝、こんなニュースを見ました。
記事には「入院や介護施設への入所の際に、「身元保証人」を確保できない高齢者などから保証人を引き受けてほしいと依頼された支援機関は、半数以上に上る」とありました。
いやほんとに、高齢独居が多いから早く整備して!
面談が必要とか直接的すぎるから遠距離介護もせつない。
というのが私の感想でした。
団塊の世代っていうのは、ちょうど高度経済成長期に親から独立して、団地に住んだり家を買ったり、核家族の始まりだったと思います。マイホームがステータスだった時代、そこから自分の城を作り、景気のいい時代に人生を謳歌し、退職金で楽しい生活をしているであろう世代です(偏見)。
子は親に習うのか、子供達も独立して離れていく。まあそれは、地元でなく遠くの学校に入学して、そのまま就職結婚という道筋があるからなんだと思うんですけど、そうやってコミュニティが分離していく中で、いまの介護制度は時代にあいません。
きっぱり言いますが、あいません。
私の場合は遠隔介護で始まりました。
親子仲がよく、家族がそばに住んでいて、兄弟親戚が近くにいる。という、誰が決めたかわからない前提からは、ほど遠い家族の関係性です。
詐欺を詐欺と思わず心酔した親父を放置した家族は、両親を離婚させ、長女は相方転勤で信州に住み、長男は関東圏に住むも仕事関係で全国を回るので捕まらず、次男はひきこもり・ニートのまま実家火事で亡くなり、とまあそんな稀な家族です。もちろん親戚にも迷惑かけまくっているので、あてにはなりません。
あ!散々なことを言ってますが、世の中散々な方達だらけと聞いていますので、どこかで散々合戦ができたらいいなと思いますが、散々な家族が多いならなおさら、いまの介護制度は時代に合わないと思うのです。
親父が脳梗塞で倒れたとき、家族がそばに居なかった。
救急車には近所の人が同行した。
私が親父本人から直接電話で経緯を聞き、
家族が入院の書類記入と、病状の説明を聞かなくてはならなかったから、
入院(所)転院(所)の手続きには家族の作業が必要である。
リハビリ病院転院後の親父の在所の決定について、家族が必要である。
介護認定また身障者認定の手続きは家族が申請。
介護老人施設(老健)の選定に、家族の見学と申し込みが必要。
申込申請が許可されても、ベット空き待ちリストに入るだけで、施設は女子の割合が多く、男子受入人数が少ないため、リストに入ってもいつ順番が来るかは分からず。
リハビリ病院退院後から施設入所までのつなぎとして、サービス付き高齢者向け住宅を選択。
運良く?悪く?サ高住移動後すぐ老健移動決定。
10日間ほどの間に、退院、入所、退所、入所の手続きで、作業が必要。
老健には滞在期間ギリギリで、在宅介護について、金銭管理と手続き管理だけ家族(ぱせり)がして、他はサービス利用。
実際、本人とケアマネージャーとサービス業者だけでやり取りは終了しない。
生活に必要な買い物は金銭の受け渡しに家族が必要なところ、サービス業者が後払い可能なスーパーと組んで、買い物支払いは家族がスーパーに振込する。
地元取引金融機関の振込を強要される。
月1回のケアマネプラン確認に、家族のやり取りが必要。
いま、私が関わっている中でも、このような感じです。
たぶん私みたいな人は増えていくだろうけど、それに対応できない現状があります。
いったいどこをどう改善したらうまくいくのか介護制度に関わるみんなが悩んでいるんだろうな。でも介護って、ものすごく人それぞれで、そのための相談役のケアマネとケアプランだと思うのだけど、ケアマネが家庭環境十人十色で苦労します。ケアマネの経験や能力も作用します。
そんなことで超高齢化社会がうまくいくのか?
友人が、ばばあシェアハウス(仮)について妄想していました。女子はコミュニケーションスキル高いし、情報交換好きだし、あったらいいなと思う。震災後の避難所や仮設住宅建設時に出ていたコミュニティタウン構想とか、実現できている例もあるけど、これからの人口減少とか村じまい、集落移転を考えると、切っては切れない案です。たぶんこれから力を入れたら必ず伸びる分野だと思うし。
どこから動いたら始まりのきっかけになるのか考えてみる。とりあえず文字にしてみる。
関連記事
高齢世帯、45%超が一人暮らしに 2040年の東京・大阪
日本経済新聞webより