ぱせりと着物
私の着物好きが伝染した友人のお手伝いに行ってきました。
私も着物は好きなんだけど、彼女みたいに今は着物には関われていないなあ。
着物ランチ会とかよく毎月やっていたなと思い出します。20年前のお話←え
着物サークル「和風倶楽部」は毎月ランチ会して会報作って10年ちょっと。大きなイベントやるようになり最終的に電車借りて、着物好き乗せたところで長野転勤になって、コロナ禍があったので、私の着物熱は落ち着いてます。
話がそれた。
着物友人は家財処分の友人と組んで、着物救済をしています。
で、今度の着物企画のために仕分け中。たとう紙に包まれた着物を開きながら、救済された伝統と技術を愛でました。普段着はともかく訪問着とかはお宝ザクザク。
染め、織り、刺しゅう、そのすべてが芸術品。
着物って反物買おうとしたらめちゃめちゃ高いし、仕立てるのだってお金がかかる。
本来は自分の好きな反物を見つけ、技術の価値に対価を支払い、自分のものにしてまとう。
着物道楽とはよく言ったもので、自分の好みのもの似合うもの、基本的なものが手に入ると、他の人が着ていないものを探したり、作家ものに手を出したり、果ては柄オーダーしたり、楽しい世界なんです。普段着、街着も奥が深いものなんです。
そのへんすっ飛ばして「着物着たいから中古で手に入れたい」っていうのも、価格面からいっても分かるんだけど、私としては着物の最低の決まり事とか分かって着てほしいかな。
いまは寛容な勉強できる呉服屋が少ないからちょっと難しいかな。
着物警察(決まり事に厳しい人)にはなりたくないけどね。
着物歴20年以上の私としては、着物を着る人を増やしたいって気持ちもあるんだけどね。
とりあえず自分のとか親のとかいただいた着物を、たくさん着て楽しみますわ。
また話がそれた。
今回見たもので一番よかったのはこれ、この刺しゅう!
箱の刺しゅうがいくつか散りばめられている訪問着、それも刺しゅうがとても細かいの。
これいま縫える人いないんじゃないかってくらいの技術作品。
私は青系の着物は似合わないイエベなので、着るかと問われたら着ないやつ。だけど、これはちょっと美術品価値あるので、彼女と繋がりがあったらぜひ見てほしいな。たぶん高値がついているだろうけど、本当はその値段で買えないから、買えないんだからね!
刺しゅうのすごい帯とかもあったけど、それこそ使えない祝い事用なのでした。
そもそも日常に着るものだった着物文化、消えてほしくないなあ。


お昼は酢鶏定食、帰りは桜道を通る。



そうだ、ちんすこう作ってた。焼きすぎたけど。


