「キネマの神様」
松竹といえば山田洋次、私の子供の頃の映画の思い出といえば「男はつらいよ」である。
初めての家族映画鑑賞は、私のリクエストで「里見八犬伝」だった。
当時私が真田広之を好きだったからだ。
でもその後はずっと「男はつらいよ」だった。
弟も親父も好きだったから、だと思う。
テレビでも映画でも、好きな俳優を目当てに見る。好きな監督を目当てに見る。
そして原作の小説を読んでみる。
若いときの好きって、そんな感じだったなと思い出す。
これは志村けんが主演だと決まっていて、でも体調不良で降板して急死したので、沢田研二が代役をやっている。沢田研二が志村けんに寄せているのか、それとも当て書きなのか、ものすごく志村けんの演技とかぶる。そこに志村けんがいるみたい。
菅田将暉、主人公の過去を演じている。最近観る映画で彼が出るのは2作品目。笑
現代パートと過去パートが入り混じって、昔の映画の撮影現場なんかが出て、小津安二郎みたいな何の変哲もない日常劇を撮るような監督がいて、原節子みたいな美人の女優さんが出る。
脇を宮本信子、寺島しのぶ、小林稔侍がかためていて、ああ山田洋次だなって作品でした。
私は好きだな。
やっぱり映画っていいよね。