父と母
親父は美味いものを「美味い」と言ったことがない。
「だまって食ってれば、それが美味いってことだ」などと言いやがる。
美味いものを食わせろと言って与えたものを「美味かった」と言うこともない。
どこまでも頑固な親父によくヒメがついていったと思うが、親の時代、相手に沿わなければ世間体を恐れ、義理だのとのたまう人がいたから、我慢するしかなかったのかも。
そんなこと我慢しなくていいとヒメに言い続けて、でも結局離婚に踏み切ったのは自分の意志からではなく、切羽詰まった状況にあったからだった。
親父が詐欺を信じ踊らされ、ヒメに害が及ぶ可能性から子供らが名前を連ねた離婚届。
ソレッテドウナノヨ。
そんな親父の通院日、売店にあった「和かふぇ べじ家」さんのカツ丼をぺろりとたいらげたあとで、イマイチと言う親父。私はハンバーグ弁当美味しかったけどな。親父には何食べさせてもダメだわ。
かわってヒメ、こちらは食道楽なので何食べても美味いという。
だが余り物は嫌い。ほどよい量で作らないと、後片付けは自分の身にふりかかる。
ヒメの家に用事の帰り、ヒメリクエストの「そら野テラストネリコ」でランチ。
ヒメは小鉢がいっぱいの和食系が好きである。あと味見・交換も好き。
不動産屋のあとの「ウチノ食堂」でランチ。
買い物ついでに「丸亀製麺」で山盛り天ぷらうどん。
かきあげ、半熟卵、かしわ、さつまいもを半分づつ分ける。
10ヶ月ぶりの新潟食、娘の家に居候旅行中にして食べ過ぎ、土産買い物し過ぎではないのか?
帰りの荷物はみんな宅配で送るとして、家から持ってきた荷物と合わせ、どのくらいの量になるのか恐ろしい話である。
挿し木のばらちゃん満開です。