映画「白痴」を観る

なんだかこっそりと企画されていたようで、映画無料なうえ手塚氏の講演つきなら行かねばなるまいて。ちょっと長丁場でしたが、映画好きな友人と観に行きましたよ。

地元には墓所菩提寺があり、坂口安吾は有名人です。
私は作品をひとつも読んだことはないんだけど、取っ掛かりにいいかなと思ったら、映画はアート作品でした。講演を聞くと、原作もアート感覚なんだそうでして、これを地域のおばあちゃんおじいちゃんが飽きずに観られたのかが謎。

アート作品なので、筋があるわけでもなく、ほんのりファンタジーでありSFでありイメージ映像だったり、現代にも通じる問題があったり、なかなか深い。

撮影当時演劇活動をしていたので、友人が出演していたのを知っていまして、彼はものすごく分かりやすく画面に出ていました。すごいな。

「生きるための覚悟」「死ぬための覚悟」どちらも覚悟。

講演の話題もなかなか楽しく、最後のおまけのようなキャスティングの話とか、父(手塚治虫)の話とかおもしろかったです。

こんなに良かったのに、もうちょっと席が埋まっても良かったんじゃなかろうか・・・もったいない。