「だから介護・福祉の現場は面白い」

これからの介護福祉を考えるフォーラム、新潟市社会福祉協議会主催の山崎亮さんの講演会に行ってきました!もちろん戦闘服で。

定員300人のはずが!会場入ってみたら!!50人くらいしかいないんじゃなかろうか。
もったいないーもったいないー。
講師の山崎氏は「つばめ若者会議」「十日町市まちなかステージプロジェクト」とか新潟県でもプロジェクトに関わってくれたり、NEWS WEBネット火曜日のナビゲーターだったり、友達のなっぱさんと西田さんが彼のファンで、私の中では有名人でしたのに・・・参加者少なめ。
もったいないーもったいないー。

いいんだもん、なっぱさんの隣で最前列で、そして彼の前で、有意義な時間過ごすんだもん!

あれ。前なのにそんな写真しか撮れてないし。滝汗。
いつもながら情報量満載で講演は終了!ここからはぱせり目線でのアウトプットです。

今回「おいおい老い展」のプロジェクトについてを紹介していました。私も興味あった展覧会なので、すっごく嬉しかったな。
介護福祉の現場にデザインは関係あるのかと思いきや、デザインの力で生活が豊かになる。
毎日使っている都合のいい味気ない食器、座りにくい椅子、殺風景な施設、残りの人生そんなところでガマンして過ごすしかないのだろうか。できないわけじゃない、ただやらないだけだ。ではできるところを変えてみたら?
介護福祉の世界のイメージが悪くなったのは、国営放送で80年代に介護を特集したところから始まっているらしいが、アイドルを呼ぶイベントをやったところでイメージは払拭できない。他人のイメージを変えるより、自分からイメージを変える。人の感性の豊かさを取り入れる。楽しく、おもしろく、かっこよく、おいしくなければならない。

ものごとはバックキャスティングで考える。少しずつ改善するだけでは、大きな変化が得られないから、妄想や理想の未来を描いて、そこから現実でやるべきことを決めたほうがいい。3年後こうなるには、2年後、1年後どういう姿になっていたいか。
(なんかこれ、起業ゼミでも習ったな)

こういった講演会で多く事例を発表しているが、事例というのはそれを作り上げているものがあることを忘れてはならない。人材だったり環境だったり条件だったり、地域住民の関係性や、集まった人たちの生態系などが作り上げているから、同じ事例を別な場所で真似するだけでは成功しない。事例と知識を豊富に混ぜてアイディアを出し、場にいる人の感性と理性で企画が生まれる。うまくいくかどうかは人にかかっている。

ケアとは、相手の反応を見ながら学びつつ、次への反応を変えることだ。医療でも、介護でも、育児でも、アートさえも、すべてに共通である。だからこそ失ったときの喪失感が大きい。知識と経験が次へと繋がっていく。

みんなと同じ答えになれば正解、そこに向かって進んでいく。そういった考え方学習はもうみんな飽きているのだ。美術のように、他と違う表現ができて褒められる、違うことを受け入れられるようになると楽しくなる。

自分が何ができるかを知るより、人と何ができるかを知る。
(あこれも最近、同じことを書いたな。認知症講演会へ

昔からコミュニティの場では、異業種が集まって、意気投合して、いろんなことをやっていたのだ。縦割り社会の日本が、あらゆる分野で「地域」と言い出したなら、あらゆる分野の人が一緒になにかをなすべきである。そしてデザインの力が重要である。
松本市でやっていた地域包括ケアの取り組みも、建築家の方と大手製薬会社の方が関わってたし、秋葉区の福祉ネットワークの活動も、参加者がいい感じで集まってるから、あとはデザイナーさんだな・・・あ、思いあたる方がひとり。

とまあ、これは私の視点なので、他の人の視点も聞いてみたいところ。おいおい老い展の参加者の中で、私が追っかけてる菅原直樹さんを紹介してくれたのも嬉しかった!参加者は秋葉区の知り合いもいたので、秋葉区に菅原さんを呼びたい私のあと押しになるから!唖然やる気!

しかし参加者が少なすぎてほんと、もったいないーもったいないー。
もうちょっと広報がんばってよ社会福祉協議会さん。
興味あるイベントが重なった日で、「アカミチフルホンイチ」とか「不登校は不幸じゃない」とか「空き家シンポジウムINにいがた北」とかとか、私もツラかったけどね。

追記:図録届きました。