えんでばよこごし
私が山本美幸さんと出会ったのは、1本の電話からである。その頃、私は震災復興のチャリティーイベント「ハートカフェ」を開催していた。まだイベントがそんなに多くない頃だった。
「私、イベントに出たいです!」
「次回は決まっているので、その次はいかがですか?それよりウチに来ませんか?」
そこから始まった。
彼女はミシン屋を起業したところだった。私は被災地にミシンを送る活動を知っていた。
だから「そのミシン修理してあげたら?」と話が進んで、彼女はミシンの寄付を募り、ミシンを直して被災地に寄付をした。
そのあとはハンドメイドマーケットを開催したり、拠点えんでばよこごしを運営したり、自治協議会や地域コミュニティ協議会に参加したり、先日は選挙にも出ていた。
ひさしぶりに会った彼女はいつもと変わらず安心する。
小学生のときの同級生から、ミシンが壊れたから修理屋を知っているかと聞かれて、彼女を紹介した。この日修理に行くからと聞いていたので立ち寄ったら、私が場所を勘違いしていて会えず、終わったら行くからと待ち合わせた。
ミシンの修理が終わった友人と、いちおしのからあげ定食650円を食べる。
思いのほか長居する。お店に仕事に来ていた友人が、開店準備をするところから勤務終わって帰るまで。まあ、たまにはいいかな。